国指定文化財等
データベース
・・・国宝、重要文化財
重要無形民俗文化財
主情報
名称
:
青柏祭の曳山行事
ふりがな
:
せいはくさいのひきやまぎょうじ
青柏祭の曳山行事
写真一覧▶
解説表示▶
種別1
:
風俗慣習
種別2
:
祭礼(信仰)
その他参考となるべき事項
:
公開日:毎年5月13〜15日(※指定当時・お出掛けの際は該当する市町村教育委員会などへご確認ください)
※この行事は平成28年に「山・鉾・屋台行事」の一つとしてユネスコ無形文化遺産代表一覧表に記載されている
指定証書番号
:
1
指定年月日
:
1983.01.11(昭和58.01.11)
追加年月日
:
指定基準1
:
(一)由来、内容等において我が国民の基盤的な生活文化の特色を示すもので典型的なもの
指定基準2
:
指定基準3
:
所在都道府県、地域
:
石川県
所在地
:
保護団体名
:
青柏祭でか山保存会
青柏祭の曳山行事
解説文:
詳細解説
この行事は、各曳山組を構成する3町内から、決まりの神饌を青柏の葉に盛って供えるとともに、横正面からみてヒラキ(開き)山の形態をなす巨大な曳山3基を奉納する行事である。この地域の人々の生活の節目となっているものである。(※解説は指定当時のものをもとにしています)
関連情報
(情報の有無)
添付ファイル
なし
写真一覧
青柏祭の曳山行事
青柏祭の曳山行事
青柏祭の曳山行事
青柏祭の曳山行事
青柏祭の曳山行事
青柏祭の曳山行事
青柏祭の曳山行事
青柏祭の曳山行事
青柏祭の曳山行事
写真一覧
青柏祭の曳山行事
写真一覧
青柏祭の曳山行事
写真一覧
青柏祭の曳山行事
写真一覧
青柏祭の曳山行事
写真一覧
青柏祭の曳山行事
写真一覧
青柏祭の曳山行事
写真一覧
青柏祭の曳山行事
写真一覧
青柏祭の曳山行事
写真一覧
青柏祭の曳山行事
解説文
この行事は、各曳山組を構成する3町内から、決まりの神饌を青柏の葉に盛って供えるとともに、横正面からみてヒラキ(開き)山の形態をなす巨大な曳山3基を奉納する行事である。この地域の人々の生活の節目となっているものである。(※解説は指定当時のものをもとにしています)
詳細解説▶
詳細解説
わが国には春から秋の祭礼行事の一環として、山車・屋台などを曳くという行事が全国的に分布しているが、それは、神霊の降臨を仰いで、人々が生業の発展や悪疫退散を祈願し、あるいは暮らしの無事に感謝の意をあらわすことに、その本来の趣旨がある。 七尾市に伝承されてきた青柏祭の曳山行事は、貞享2年(1685)の記録に見えるように古い伝統を継承するもので、各曳山組を構成する3町内から、決まりの神饌を青柏の葉に盛って供えるとともに、横正面からみてヒラキ(開き)山の形態をなす巨大な曳山を奉納するところに特色がある。 また、この行事には、後見役と呼ばれる総指揮のもとに、若者たち(若連中)が経験を重んじて役割を分担するほか、男児たちが曳山の中にス(巣)づくりをしたり、5歳の男児が神饌を供する役目を果たしたり、セリアゲ後に地車を使って曳山の方向転換をさせるなど、注目すべき習俗を濃厚に残している点でも注目される。 この行事は、でか山の通称で世に知られ、市内山王町に鎮座する大地主神社の例大祭に奉納される。現行の行事次第では、関係の魚町・府中町・鍛冶町の3町の代表者が4月中に事前協議で最終決定をなし、5月1日蔵開き(道具出し)、同8日車出し(地山の組立て開始)、同11日地山の組立てを完了、その後で曳き初め、同12日の人形見、同13日宵山、同14日朝山・本山、同15日裏山などと続く。 奉納される曳山は3基で、末広形とも北前船を模したものとも伝えられ、藤皮と藁縄を用いて骨組を結び、その上に藁莚を張り、紋入りの幕を掛けて仕上げる。曳山の高さは約12㍍、上部の開きは約13㍍と巨大なもので、車輪の直径は約2㍍、幅約0.6㍍にもなる。曳山の上段は、舞台になっていて人形が飾られるとともに、その庭には松が立てられる慣わしである。魚町では奉納の前夜にお籠りする慣わしが厳守されている。 行事は、曳山組の長老である後見役が藤の根で作った釆を振って総指揮をとり、若連中が綱元・木遣・梃子係などの役割分担をして、定められた道順を町内の人々の協力を得て曳く。道中では、曳出し歌、道中歌、曳き込み歌などの木遣音頭にあわせて曳き、約20㌧の曳山の方向転換には、8㍍余にもおよぶ大梃子など各種の梃子でせりあげた後、地車(心車・軸車)を使って回す様は圧巻である。 「とっつあ(夫)と山見や」と地元で喩えられるように、この行事はこの地域の人々の生活の節目となっており、規模が大きくかつ内容においても地域的特色が濃く、祭礼行事の代表的なものの一つとして重要である。 (※解説は指定当時のものをもとにしています)