国指定文化財等
データベース
・・・国宝、重要文化財
記録作成等の措置を講ずべき無形の民俗文化財
主情報
名称
:
壱岐の船競漕行事
ふりがな
:
いきのふねきょうそうぎょうじ
壱岐の船競漕行事
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種別1
:
風俗慣習
種別2
:
娯楽・競技
その他参考となるべき事項
:
映像:『壱岐の船競漕行事』(企画歴博・協力文化庁・制作毎日映画社・平成18年度)
記録:『壱岐の船競漕行事(無形の民俗資料記録第60集)』(文化庁文化財部・平成26年3月31日)
選択番号
:
1
選択年月日
:
1991.02.02(平成3.02.02)
追加年月日
:
選択基準1
:
(一)由来、内容等において我が国民の基盤的な生活文化の特色を示すもので典型的なもの
選択基準2
:
選択基準3
:
所在都道府県、地域
:
長崎県
所在地
:
保護団体名
:
特定せず
壱岐の船競漕行事
解説文:
詳細解説
この行事は、壱岐島およびその属島に伝承されてきた、年中行事や祭り行事の一環とし行われる船競漕である。例えば、勝本浦では、地区を2分して行われ、一方が勝てば大漁で浦繁盛、他方が勝てば豊作で里繁盛と占う。(※解説は選択当時のものをもとにしています)
関連情報
(情報の有無)
添付ファイル
なし
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壱岐の船競漕行事
壱岐の船競漕行事
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壱岐の船競漕行事
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壱岐の船競漕行事
解説文
この行事は、壱岐島およびその属島に伝承されてきた、年中行事や祭り行事の一環とし行われる船競漕である。例えば、勝本浦では、地区を2分して行われ、一方が勝てば大漁で浦繁盛、他方が勝てば豊作で里繁盛と占う。(※解説は選択当時のものをもとにしています)
詳細解説▶
詳細解説
我が国の沿岸各地には、ハーリュウセン(ハーリ)、ペーロン、フナグロウ(フナグロ、フナゴロウ)などと呼ばれる船競漕行事が点々と分布し、それは地域内に西日本と沖縄とに大別されている。現在はそれらの多くは、漁業における動力船の導入などに伴って消滅してしまったり、簡略化されている。 春一番の伝承地として知られる壱岐島およびその属島(長崎県壱岐郡所属)には、フナグロウ・ミユキブネ(神幸舟)などと称して年中行事や祭り行事の一環として船競漕をやってきたところが多い。 なかでも勝本浦に伝わる船競漕行事は、聖母宮【しようもうぐう】(在勝本町馬場先)のカザモト祭り(現在は10月14日)に行われてきたもので、地区を2分する本浦と正村の対抗形式で紅白に分かれ、クジトリ(籤取り)で一の船(紅)を引き当てた方にはヘイモチ(幣持ち)が乗り組む。一の船、二の船(白)ともにワカテ(若手。若者の意)のうちから厳選された5人(トビテ・マエロ・トモロ・カタンロ・シチョウロ)が乗り込み、一丸となり褌一本に鉢巻き姿で勝負を競う。 競漕は1回きりで、一の船が勝てば大漁で浦繁盛、二の船が勝てば豊作で里繁盛と占ったほか、出発の合図役であるオオギバン(扇番)・ナタバン(鉈番)・キネバン(杵番)のかけひき、ミザオ(身棹の意か)を手にしたトビテ(跳び手)の活躍など、注目すべき点が少なくない。 この行事は、西日本における艪を用いて行う船競漕行事の典型的な事例として注目され、生業に打ち込んできた人びとの姿を現在に伝えるものとして貴重であることから、早急に記録を作成する必要があるものである。 (※解説は選択当時のものをもとにしています)