国指定文化財等
データベース
・・・国宝、重要文化財
記録作成等の措置を講ずべき無形の民俗文化財
主情報
名称
:
小畑のおためし
ふりがな
:
おばたのおためし
小畑のおためし
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種別1
:
風俗慣習
種別2
:
社会生活(民俗知識)
その他参考となるべき事項
:
公開日:毎年旧暦11月初申の日(※選択当時・お出掛けの際は該当する市町村教育委員会などにご確認ください)
記録:『小畑のおためし』(新城市教育委員会・平成11年3月)
選択番号
:
1
選択年月日
:
1996.11.28(平成8.11.28)
追加年月日
:
選択基準1
:
(一)由来、内容等において我が国民の基盤的な生活文化の特色を示すもので典型的なもの
選択基準2
:
選択基準3
:
所在都道府県、地域
:
愛知県
所在地
:
保護団体名
:
唐土神社氏子
小畑のおためし
解説文:
詳細解説
この行事は、小豆飯を用いて行う作占いで、旧暦11月初申の日の未明、唐土神社の年番3人により行われる。1週間前から別火生活を送った年番が、前年に土中に埋めた瓶を取り出し、中の水量や清濁の状況で天候・雨量等を占い、瓶の中身を清流に流して飯粒や小豆の砕け具合で稲作・畑作の豊凶を占う。(※解説は選択当時のものをもとにしています)
関連情報
(情報の有無)
添付ファイル
なし
写真一覧
小畑のおためし
小畑のおためし
小畑のおためし
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小畑のおためし
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小畑のおためし
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小畑のおためし
解説文
この行事は、小豆飯を用いて行う作占いで、旧暦11月初申の日の未明、唐土神社の年番3人により行われる。1週間前から別火生活を送った年番が、前年に土中に埋めた瓶を取り出し、中の水量や清濁の状況で天候・雨量等を占い、瓶の中身を清流に流して飯粒や小豆の砕け具合で稲作・畑作の豊凶を占う。(※解説は選択当時のものをもとにしています)
詳細解説▶
詳細解説
我が国では、天候や農作物の豊凶などを占う様々な行事が各地で行われているが、この中には竹筒に入った小豆粥の具合や、カビを生やしたり腐らせた御飯で占う方法もみられる。 小畑のおためしは、小豆飯を用いて行う作占いで、旧暦11月初申の日の未明、唐土神社の年番(氏子総代)3人により行われる。 年番は、延命寺裏の山中に入り、山の神と愛宕社に、竹筒に入れた御神酒と小豆飯・御幣を供え、前年に山の神の神域の土中に埋めた素焼きの瓶を取り出す。瓶には小豆飯が入れてあり、この瓶の中の水量や清濁の状況によって、天候・雨量・洪水等を占い、瓶の中身を清流に流して、飯粒の砕け具合と程度によって稲作の作柄を、小豆の砕け具合等で畑作等の豊凶を占う。豊凶の程度はそれぞれ上中下等に判断する。その後、翌年用に瓶の中に小豆飯を入れて、偏平な石で蓋をして土中に埋める。 おためしを担当する3人の年番は、7日前から別火生活をおくって精進潔斎をして、前夜は唐土神社でお籠りする。ここでの食事では、シダの茎を箸として用いる。年番がお供えの小豆飯を炊くが、これは米5合に小豆1合・甘酒麹1合を混ぜたものである。 この行事は、1年間神域の地中に埋めた小豆飯によって、翌年の天候や農作物の豊凶を占うもので、一般に作占いは年頭の行事であることが多いが、ここでは霜月の行事として行われることに特徴がみられる。民俗知識にかかわる行事として地域的特色が豊かなものであり、早急に記録を作成する必要がある。 (※解説は選択当時のものをもとにしています)