国指定文化財等
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・・・国宝、重要文化財
史跡名勝天然記念物
主情報
名称
:
珠洲陶器窯跡
ふりがな
:
すずとうきかまあと
寺家クロバタケ3号窯
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種別1
:
史跡
種別2
:
時代
:
中世
年代
:
西暦
:
面積
:
その他参考となるべき事項
:
告示番号
:
122
特別区分
:
特別以外
指定年月日
:
2008.07.28(平成20.07.28)
特別指定年月日
:
追加年月日
:
指定基準
:
六.交通・通信施設、治山・治水施設、生産施設その他経済・生産活動に関する遺跡
所在都道府県
:
石川県
所在地(市区町村)
:
珠洲市、鳳珠郡能登町
保管施設の名称
:
所有者種別
:
所有者名
:
管理団体・管理責任者名
:
寺家クロバタケ3号窯
解説文:
詳細解説
関連情報
(情報の有無)
指定等後に行った措置
なし
添付ファイル
なし
写真一覧
寺家クロバタケ3号窯
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寺家クロバタケ3号窯
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詳細解説
珠洲陶器窯跡は本州の日本海に突出する能登半島の先端に分布する大規模な中世陶器の窯跡である。東西約15km、南北約20kmの範囲内に窯跡が分布し、数基単位からなる支群が12、総計40基以上が丘陵上に点在している。珠洲焼は須恵器系の中世陶器で、近世以降生産が途絶したことから、その存在は戦後に確認された。窯は12世紀後半ころから15世紀末ころまで継続し、製品は北陸から北海道に至る日本海側沿岸地域に広く供給され、城館や集落に普及した。窯の構造は基本的に単房の地上式窖窯で、最終末の西方寺1号窯のみは完全地下式である。製品は還元焔焼成で灰色を呈し、器種は中世陶器通有の壺・甕・すり鉢の3種が大半を占める。初期には経筒・仏神像・水瓶等のほか土錘などもみられる。製作技法は、粘土紐巻き上げののち叩き締め・ナデで成形し、刻文・刻印・櫛目文のほか秋草文など豊富な文様を加える。窯構造や製品の技術系譜は、東播磨の須恵器系窯を主とし常滑・渥美など東海の瓷器系窯の影響もみられる。窯跡の大半が能登最大の荘園である若山荘の荘域にあり、その関与が推定されている。珠洲陶器窯跡は、広大な北東日本海域に流通した大規模窯であり、この地域の広域の生産と流通の実態や生活や信仰、社会・経済のあり方を知る上で欠くことのできない遺跡である。