国指定文化財等
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・・・国宝、重要文化財
史跡名勝天然記念物
主情報
名称
:
若杉山辰砂採掘遺跡
ふりがな
:
わかすぎやましんしゃさいくついせき
若杉山辰砂採掘遺跡
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種別1
:
史跡
種別2
:
時代
:
弥生時代後期~古墳時代前期
年代
:
西暦
:
面積
:
11920.29 m
2
その他参考となるべき事項
:
告示番号
:
77
特別区分
:
指定年月日
:
2019.10.16(令和1.10.16)
特別指定年月日
:
追加年月日
:
指定基準
:
六.交通・通信施設、治山・治水施設、生産施設その他経済・生産活動に関する遺跡
所在都道府県
:
徳島県
所在地(市区町村)
:
徳島県阿南市
保管施設の名称
:
所有者種別
:
所有者名
:
管理団体・管理責任者名
:
若杉山辰砂採掘遺跡
解説文:
詳細解説
弥生時代後期から古墳時代前期にかけて朱の原料である辰砂の採掘を行った遺跡。岩盤を打ち割り辰砂を採掘した採掘場と,採掘に伴い廃棄されたズリ場からなる。我が国古代において顔料として重用された朱の原料の採掘の在り方を示す遺跡として重要。
関連情報
(情報の有無)
指定等後に行った措置
なし
添付ファイル
なし
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若杉山辰砂採掘遺跡
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若杉山辰砂採掘遺跡
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解説文
弥生時代後期から古墳時代前期にかけて朱の原料である辰砂の採掘を行った遺跡。岩盤を打ち割り辰砂を採掘した採掘場と,採掘に伴い廃棄されたズリ場からなる。我が国古代において顔料として重用された朱の原料の採掘の在り方を示す遺跡として重要。
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詳細解説
徳島県南部を東流する那賀(なか)川の支流である若杉谷(わかすぎだに)川の西側に広がる山腹斜面に形成された,弥生時代後期から古墳時代前期にかけて,朱(しゅ)の原料である辰砂(しんしゃ)の採掘を行った遺跡。 地表面には石灰岩やチャートの岩盤が多く露頭しており,岩盤中には部分的に辰砂結晶を含む石英脈がみられる。辰砂の採掘はこうした石英脈を狙って岩盤そのものを打ち割ることで行われており,採掘場所として石灰岩を割り取る露天掘りによるものと,チャート岩盤を横穴状に掘り進めるものの2か所が確認されている。採掘場所を中心とする広範囲において辰砂の採掘に伴い打ち割られ廃棄されたとみられるズリ場が広がっている。 岩盤の打ち割りだけでなく,石杵(いしぎね)・石臼(いしうす)を用いた荒割りや潰しといった加工が一部行われている。石杵には香川県東部で産出する火成岩であるヒン岩製のものがあり,採掘道具として持ち込まれたものとみられる。出土土器には在地産の他に,鮎喰(あくい)川下流域産や香東(こうとう)川下流域産のものがあり,それら地域の集団も辰砂の採掘に関わっていたとみられる。 弥生時代から古墳時代にかけて朱は銅鐸や土器,埋葬施設に塗布され,葬送儀礼で用いられる等重用されており,その原料である辰砂採掘の在り方を示す遺跡として重要である。