国指定文化財等
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・・・国宝、重要文化財
史跡名勝天然記念物
主情報
名称
:
満濃池
ふりがな
:
まんのういけ
満濃池
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種別1
:
名勝
種別2
:
時代
:
年代
:
西暦
:
面積
:
2638815.09 m
2
その他参考となるべき事項
:
告示番号
:
78
特別区分
:
指定年月日
:
2019.10.16(令和1.10.16)
特別指定年月日
:
追加年月日
:
指定基準
:
二.橋梁、築堤,十一.展望地点
所在都道府県
:
香川県
所在地(市区町村)
:
香川県仲多度郡まんのう町
保管施設の名称
:
所有者種別
:
所有者名
:
管理団体・管理責任者名
:
満濃池
解説文:
詳細解説
香川県西部を流れる金倉川(かなくらがわ)の上流域に所在し,古代以来の巨大な堰堤(えんてい)の構築によって形成された広大なため池で,流域の地勢や遥かに遠望する山並みとともに優れた風致景観を呈する。近世から近代を通じて広く親しまれてきた名所。
関連情報
(情報の有無)
指定等後に行った措置
なし
添付ファイル
なし
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満濃池
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満濃池
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解説文
香川県西部を流れる金倉川(かなくらがわ)の上流域に所在し,古代以来の巨大な堰堤(えんてい)の構築によって形成された広大なため池で,流域の地勢や遥かに遠望する山並みとともに優れた風致景観を呈する。近世から近代を通じて広く親しまれてきた名所。
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詳細解説
香川県西部の丸亀(まるがめ)平野を北西に向かって流れる金倉川(かなくらがわ)の上流域に所在する。大宝年間(701~704)に讃岐国守道守朝臣(さぬきのくにのかみみちもりあそん)が築堤してため池としたのを始めと伝え,その後,度重なる破堤と修築を繰り返してきた。なかでも,弘仁(こうにん)12年(821)の弘法大師空海(こうぼうだいしくうかい)による再築の事跡は,満濃池を広く知らしめてきた。近代における3次にわたる嵩上げ工事によって,現在,灌漑用ため池としては日本国内最大規模である。満濃池の風致景観は,築堤を基点として,南東側に向かって広がる水面と讃岐山脈への眺望並びに下流側の放水施設等から構成される。築堤はアーチ形式の土堰堤で,総高約32m,延長約156m,天端幅約20mを測る。池岸の形状は地質を反映して,北岸では緩やかな曲線形状であるのに対して,南岸では複雑に入り組んだ峡谷を深く刻んで対照を成している。ため池には築堤近傍に護摩壇岩,余水吐と取水塔があり,広大な水面の遥か先になだらかな丘陵地,その更に奥に讃岐山脈の山容を望む。築堤下流側では,余水吐放水工と樋門が固有の風致景観を引き立てている。こうした満濃池の観賞は,『金毘羅山名勝図会』(文化年間(1804~18))に「山水勝地風色の名池」などとあるほか,近代においては取水塔を含む風景が親しまれてきた。築堤から展望する風致景観が優秀で,古来著名な名所として重要であることから名勝に指定し保護を図る。