国指定文化財等
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・・・国宝、重要文化財
国宝・重要文化財(美術工芸品)
主情報
名称
:
木造天神坐像
ふりがな
:
もくぞうてんじんざぞう
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員数
:
1躯
種別
:
彫刻
国
:
時代
:
鎌倉
年代
:
正元元
西暦
:
1259
作者
:
寸法・重量
:
品質・形状
:
ト書
:
像内に奉造立与喜大明神御正躰、正元元年五月等の銘がある/像内に十一面観音鏡像を納める
画賛・奥書・銘文等
:
伝来・その他参考となるべき事項
:
指定番号(登録番号)
:
3592
枝番
:
0
国宝・重文区分
:
重要文化財
重文指定年月日
:
2012.09.06(平成24.09.06)
国宝指定年月日
:
追加年月日
:
所在都道府県
:
奈良県
所在地
:
奈良県奈良市登大路町50
保管施設の名称
:
奈良国立博物館
所有者名
:
與喜天満神社
管理団体・管理責任者名
:
解説文:
詳細解説
忿怒の形相を示す天神像で、像内に正元元年(1258)、「与喜大明神」等の銘があり、頭には天神の本地である十一面観音を線刻した鏡を籠めている。奈良仏師の作とみられ端正でまとまりのよい造形を示す。製作年代の明らかな最古の天神彫像として注目される。
関連情報
(情報の有無)
附指定
なし
一つ書
なし
添付ファイル
なし
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解説文
忿怒の形相を示す天神像で、像内に正元元年(1258)、「与喜大明神」等の銘があり、頭には天神の本地である十一面観音を線刻した鏡を籠めている。奈良仏師の作とみられ端正でまとまりのよい造形を示す。製作年代の明らかな最古の天神彫像として注目される。
詳細解説▶
詳細解説
長谷寺の地主神・與喜【よき】天満神社の本殿内に安置される天神像である。同社は『長谷寺験記』によれば、天神が長谷寺を訪れた際に、瀧蔵【たきくら】権現に地主神を譲られたことに始まるとされる。その成立は『長谷寺密奏記』所引の「行仁上人記」に長谷寺を守護する十六の神の一つとして天満天神が挙げられ与喜明神とされていることから、勧進僧・行仁が没した保安元年(一一二〇)以前とみられる。 本像は束帯【そくたい】姿で両手で笏【しゃく】を執り坐す形式をとり、面相は眉を吊り上げ眼を見開き瞋怒【しんぬ】の表情を表す。構造は頭躰幹部を通して前後左右の四材から彫り出し、これに両肩外側部、両足部、両前膊、両袖等を各矧ぐ。像内躰部背面の墨書銘より善阿弥陀仏の勧進により正元元年(一二五九)に与喜大明神の御正躰【みしょうたい】として製作されたことが知られ、頭部内には鏡面に十一面観音像を刻んだ銅製鏡を納入している。銘文には尊名を「与喜大明神」とのみ記され、天神の名はないものの、「行仁上人記」の記載から与喜明神の同躰としての天神像を製作したものとみられ、天神彫像として造られたことが確実な最初の作例となる。 鎌倉期に遡る在銘の天神彫像としては、弘長元年(一二六一)の神川・荏柄【えがら】天神社像(重要文化財)が知られるが、比較すると面相の図像に違いをみせるほか、躰軀は荏柄天神社像が横幅を広くとり量感に富むのに対し、本像はより端正でまとまりのよい造形に仕上げられている。本像の作者については構造や中庸を得た彫技から奈良仏師を当てるべきかと考えられる。 納入品に線刻された十一面観音像は方座に立つ姿で、いわゆる長谷寺式観音像とは異なり右手に錫杖を執らないが大磐石上に立つことにより長谷寺本尊像を表したものとみられる。荏柄天神社像は頭部内あるいは髻内に十一面観音像を納めていたと伝えられており、同様の意図のもと天神の本地仏としての十一面観音像を納入したものと考えられる。 製作年代の明らかな天神像としては最古の作例であり、初期天神信仰の様相を知る上でも極めて高い価値を有すると評価される。