国指定文化財等
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・・・国宝、重要文化財
国宝・重要文化財(美術工芸品)
主情報
名称
:
木造不動明王立像
ふりがな
:
もくぞうふどうみょうおうりゅうぞう
解説表示▶
員数
:
1躯
種別
:
彫刻
国
:
時代
:
平安時代
年代
:
西暦
:
作者
:
寸法・重量
:
像高51.3センチメートル
品質・形状
:
ト書
:
画賛・奥書・銘文等
:
伝来・その他参考となるべき事項
:
指定番号(登録番号)
:
3633
枝番
:
国宝・重文区分
:
重要文化財
重文指定年月日
:
2017.09.15(平成29.09.15)
国宝指定年月日
:
追加年月日
:
所在都道府県
:
東京都
所在地
:
保管施設の名称
:
所有者名
:
恵明寺
管理団体・管理責任者名
:
解説文:
詳細解説
優美な曲線でまとめた体の輪郭や浅く整えられた衣の襞、おだやかな面貌に院政期の特色をよくみせる。当初の彩色が鮮やかに遺り、そこに施された切金文様(細い金線による文様)はきわめて巧緻である。瞳に鉛の塊を嵌める技法も注目される。
関連情報
(情報の有無)
附指定
なし
一つ書
なし
添付ファイル
なし
解説文
優美な曲線でまとめた体の輪郭や浅く整えられた衣の襞、おだやかな面貌に院政期の特色をよくみせる。当初の彩色が鮮やかに遺り、そこに施された切金文様(細い金線による文様)はきわめて巧緻である。瞳に鉛の塊を嵌める技法も注目される。
詳細解説▶
詳細解説
像高で一尺六寸九分を測り、巻髪で両眼を見開いて瞋目【しんもく】し、上歯牙で下唇を咬【か】んで正面を向いて立つ不動明王像である。 サクラとみられる広葉樹材を用い、頭体幹部を前後二材で彫成し内刳【うちぐり】のうえ背面材を割首【わりくび】する。表面は白下地(下層に薄い膝下地を施すか)の上に彩色・切金【きりかね】が施される。 その作風は忿怒相を温雅な表情にまとめ、腰を右に捻った体部の穏やかな体勢、浅く整えられた衣文線【えもんせん】に平安後期の特徴が明らかである。頭部が小さく手足のつくりが伸びやかで、その作風には全体に大らかな趣が看取され、平安時代も末には至らぬ時期の製作になることを思わせる。 一方、彩色の上に施された稠密【ちゅうみつ】な加飾には極めて繊細な趣致がうかがえる。髪や著衣【ちゃくえ】などの上に細い線を駆使した表現は見事で、文様の種類や部位により太さの異なる切金が使い分けられ、髪の毛筋や裳【も】にあしらわれた卍繫文【まんじつなぎもん】、条帛【じょうはく】表の五重七宝繫文などは幅〇・〇二センチメートルという細さの切金を用いて文様が表される。著衣の文様は帯状布の切金九つ目菱入変わり七宝繫文や裳の彩色丸文の巴文【ともえもん】など種類が豊富である。胸飾より垂下する瓔珞【ようらく】を切金で表すことも注目される。 また本像は両眼の瞳に鉛を嵌入する。黒眼の異物嵌入の技法は平安時代後期では広隆寺上宮王院聖徳太子像(保安元年(一一二〇))、法隆寺聖霊院聖徳太子像(国宝、保安二年)などがその例として知られるが、不動明王像では本像のほか川端龍子旧蔵像(大田区有、ガラスか)、岡山安養寺像(金属板)が挙げられ、北向山不動院像(重要文化財、久寿二年(一一五五)、康助【こうじょ】作)のごとき玉眼嵌入像の成立を考えるうえで注目される。 切金文様や瞳嵌入からみれば本像の製作時期は一二世紀前半ないし半と考えるのが妥当かと思われる。現状左肩から先が後補にかわっているものの、総じて保存良好で、優美な文様により装飾された平安後期の美作である。