国指定文化財等
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・・・国宝、重要文化財
国宝・重要文化財(美術工芸品)
主情報
名称
:
日本国国王宛
安南国副都堂福義侯阮書簡
日本国商人市良碧山伯等宛
安南国文理侯書簡
ふりがな
:
あんなんこくふく と どうふく ぎ こうげんしょかん
あんなんこくぶんりこうしょかん
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員数
:
南国副都堂福義侯阮書簡 1通
安南国文理侯書簡 1通
種別
:
歴史資料
国
:
ヴェトナム
時代
:
黎時代
年代
:
安南国副都堂福義侯阮書簡は光興14年閏3月21日
安南国文理侯書簡は弘定11年2月25日
西暦
:
1591
1610
作者
:
寸法・重量
:
安南国副都堂福義侯阮書簡は縦33.3、横35.0
安南国文理侯書簡は縦29.0、横38.4
(単位はすべてセンチメートル)
品質・形状
:
紙本墨書 マクリ(竪紙) 料紙(花押印・朱文単槨方印)(墨印)
紙本墨書 マクリ(竪紙) 料紙(花押印・文理侯)(墨印)
ト書
:
画賛・奥書・銘文等
:
伝来・その他参考となるべき事項
:
指定番号(登録番号)
:
208
枝番
:
国宝・重文区分
:
重要文化財
重文指定年月日
:
2018.10.31(平成30.10.31)
国宝指定年月日
:
追加年月日
:
所在都道府県
:
福岡県
所在地
:
福岡県太宰府市石坂4-7-2
保管施設の名称
:
九州国立博物館
所有者名
:
独立行政法人文化財機構
管理団体・管理責任者名
:
解説文:
詳細解説
福義侯阮書簡は、豊臣政権下における日本と安南国の交易活動に関する唯一の書簡原本として注目される。鄭氏臣下で乂安にて対外交易を管掌した宦官である文理侯の書簡は、遭難した角倉船の船員を日本へ送還する旨を記す。ともに稀少な安南国発給文書であり、外交史、貿易史、古文書学研究上等に貴重である。
関連情報
(情報の有無)
附指定
なし
一つ書
なし
添付ファイル
なし
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解説文
福義侯阮書簡は、豊臣政権下における日本と安南国の交易活動に関する唯一の書簡原本として注目される。鄭氏臣下で乂安にて対外交易を管掌した宦官である文理侯の書簡は、遭難した角倉船の船員を日本へ送還する旨を記す。ともに稀少な安南国発給文書であり、外交史、貿易史、古文書学研究上等に貴重である。
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詳細解説
本件は、近年九州国立博物館の所蔵に帰した安南国発給書簡2通である。 光興14年(1591)の書簡(1)の差出人「副都堂福義侯阮」は17世紀初頭に東京の外港である乂安付近に勢力を有した鄭氏の有力家臣の一族の可能性がある。陳梁山や隆巌という人物の来訪を告げ、日本国国王への往来交信のため書を送る旨を記す。当時豊臣政権と安南国との外交関係樹立は未詳である点、鄭氏臣下から日本国国王へ宛てることは不自然である点などから、本書簡は交易のために日本国国王を詐称した偽使が介在し発給されたとみられる。 弘定11年(1610)の書簡(2)の差出人文理侯は、鄭氏臣下で乂安にて対外交易を管掌した宦官で、角倉氏と関係が深く他に四通の発給文書の写が知られる。前年六月に安南国にて財貨を購入し出帆した船が難破したため、救助・給養の上、日本へ送還する旨を記す。本書簡は東京との朱印船貿易に従事した角倉船が帰帆時に難破し、安南国の新造船にて日本へ送還された際に発給されたものである。市良・碧山伯は角倉船に同乗した商人と考えられる。 様式は、(1)は奥上に「書」大字、横細線、花押様を各々印にてあらわし、年紀上に朱文方印を捺す点は本妙寺(2)と共通する。(2)は「書」大字が筆写である点、印が捺されない点は特異であるが、品質・形状、他の文理侯発給文書の写などを勘案すれば、原本とみてよい。 本件は、日本と安南国との外交、交易に関する伝来稀な安南国からの書簡原本であり、当該期の両国間の外交史、交易史、ひいては朱印船貿易史等を研究する上で学術価値が高い。加えて伝来稀な安南国発給の外交文書原本の伝存例として古文書学研究上に価値が高い。