国宝・重要文化財(美術工芸品)
 主情報
名称 彩絵桧扇
ふりがな さいえひおうぎ
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員数 1柄
種別 工芸品
日本
時代 平安
年代
西暦
作者
寸法・重量 縦30.0 幅48.5 (㎝)
品質・形状 檜薄板34枚を銀製鳥形の要金具で留め、上部を糸で綴ったものである。表裏共に胡粉塗の上に雲母を引き、金銀切箔、野毛、砂子をまき散らしたうえに濃彩の岩絵の具をもって彩絵が描かれる。表には直衣を着た公卿、小袿を着た女房と女童を描き、松に州浜を添え、「ま、み、る、な、さ、か、の、の」の葦手文字を加える。裏には、州浜に紅梅の立木を表し、梅樹の下に火取母、水辺に片輪車などを配し、「な、水、と、の、へ」の葦手文字を加える。
ト書
画賛・奥書・銘文等
伝来・その他参考となるべき事項
指定番号(登録番号) 00087
枝番 00
国宝・重文区分 国宝
重文指定年月日 1899.08.01(明治32.08.01)
国宝指定年月日 1952.11.22(昭和27.11.22)
追加年月日
所在都道府県 広島県
所在地
保管施設の名称
所有者名 厳島神社
管理団体・管理責任者名

解説文:
檜扇は本来は公卿が儀式次第を覚え書きするため素木のまま用いられたが、平安時代以降、婦女の盛装時に彩絵を施し飾り糸をつけた檜扇を持つようになった。檜扇の古例は当社伝来の古神宝に含まれるものや佐太神社に伝わるものがあるが、本檜扇の特徴として歌絵が描かれていることが挙げられる。歌意については検討を要するが、平安時代に流行した歌絵文様の実際を示すものとして貴重である。また、濃麗な賦彩による作り絵で、引目鉤鼻の人物や金銀箔、野毛、砂子散らしの装飾などは、優雅な趣を呈し、平安時代後期の特色をよく示している。
関連情報
    (情報の有無)
  附指定 なし
  一つ書 なし
  添付ファイル なし