国指定文化財等
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・・・国宝、重要文化財
史跡名勝天然記念物
主情報
名称
:
チャシコツ岬上遺跡
ふりがな
:
ちゃしこつみさきうえいせき
解説表示▶
種別1
:
史跡
種別2
:
時代
:
オホーツク文化期
年代
:
西暦
:
面積
:
5274.95 m
2
その他参考となるべき事項
:
告示番号
:
20
特別区分
:
指定年月日
:
2019.02.26(平成31.02.26)
特別指定年月日
:
追加年月日
:
指定基準
:
一.貝塚、集落跡、古墳その他この類の遺跡
所在都道府県
:
北海道
所在地(市区町村)
:
保管施設の名称
:
所有者種別
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所有者名
:
管理団体・管理責任者名
:
解説文:
詳細解説
オホーツク文化終末期を中心とする拠点的集落遺跡。漁労や海獣狩猟を主な生業とし,独特の動物儀礼を行うなど列島北辺域の海洋適応民文化の内容をよく表すとともに,在地の擦(さつ)文(もん)文化と融合し,地域性の強いトビニタイ文化が形成される過程をも示す。律令国家が栄えた時代の地域文化の多様性を知る上で極めて重要な遺跡。
関連情報
(情報の有無)
指定等後に行った措置
なし
添付ファイル
なし
解説文
オホーツク文化終末期を中心とする拠点的集落遺跡。漁労や海獣狩猟を主な生業とし,独特の動物儀礼を行うなど列島北辺域の海洋適応民文化の内容をよく表すとともに,在地の擦(さつ)文(もん)文化と融合し,地域性の強いトビニタイ文化が形成される過程をも示す。律令国家が栄えた時代の地域文化の多様性を知る上で極めて重要な遺跡。
詳細解説▶
詳細解説
サハリン・北海道・千島列島などオホーツク海沿岸部に広く分布したオホーツク文化終末期を中心とする拠点的集落遺跡である。知床半島南西端から海に突き出た標高55mの岬状を呈する海岸段丘上に,8~9世紀にわたって31棟の竪穴(たてあな)建物や墓,廃棄場等の遺構が密集して営まれた。出土遺物からは,オホーツク海に広く生息する海獣の狩猟や漁労を主な生業とする,海洋適応民としてのオホーツク文化の内容が詳しく明らかになっている。また,古代律令国家で用いられた神(じん)功(ぐう)開(かい)寶(ほう)が出土するなど,隣接地域集団を介した本州側との交流があったことが判明した。竪穴建物にはヒグマ骨塚を持つものがあり,独自の動物儀礼が存在したことが示され,動物をかたどった骨偶や木製品の存在には,動物に対する信仰を中心とした世界観があったことがうかがわれる。オホーツク文化はやがて在地の擦(さつ)文(もん)文化と融合し,地域性の強いトビニタイ文化を形成するが,チャシコツ岬上遺跡では一部にトビニタイ文化期の遺構が認められることから,この文化変容の具体的な様相を知ることもできる。このように,チャシコツ岬上遺跡は,本州に古代律令国家が栄えた時代の日本列島北辺域における古代文化の実態を知る上で,極めて重要な遺跡である。