国指定文化財等
データベース
・・・国宝、重要文化財
登録記念物
主情報
名称
:
夕日岩屋
ふりがな
:
ゆうひいわや
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種別1
:
登録記念物(名勝地関係)
種別2
:
時代
:
年代
:
西暦
:
面積
:
8116.0 m
2
その他参考となるべき事項
:
登録番号
:
44-2-0008
登録年月日
:
2024.02.21(令和6.02.21)
追加年月日
:
登録基準
:
所在都道府県
:
大分県
所在地(市区町村)
:
大分県豊後高田市
保管施設の名称
:
所有者種別
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所有者名
:
管理団体・管理責任者名
:
解説文:
詳細解説
田染荘地域の間戸ン岩の岩峰群の景勝と岩屋から成る名勝地で、田園風景も一望する。
関連情報
(情報の有無)
指定等後に行った措置
なし
添付ファイル
なし
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解説文
田染荘地域の間戸ン岩の岩峰群の景勝と岩屋から成る名勝地で、田園風景も一望する。
詳細解説▶
詳細解説
夕日岩屋は、国東半島南西部の田染に所在し、田染小崎と田染真中の境に岩峰群を成す間戸ン岩の景勝とその中腹に西を向く岩屋などから成る名勝地である。田染は、宇佐神宮の本御荘十八箇所のひとつとして平安時代後期に成立した「田染荘」の故地として知られる。古く夕日岩屋は、その岩峰背面東側にある朝日岩屋とともに、馬城山(現在の真木大堂)の末寺として建武4年(1337)の「六郷山本中末寺次第幷四至等注文案」(『永弘文書』)にも記される行場の一つであった。杵築南画の祖と称される十市石谷(1793-1853)は山水画の画題として、田染小崎から東に臨む間戸ン岩の間を昇り来る月の風情に田染八景の一つ「間戸山月」を見出し、後の識者らもその景勝に重ねて漢詩を読み継いだ。狭小な岩陰から成る夕日岩屋には、平安時代の作と見られる木彫仏残欠や江戸時代以来の石仏が祀られている。その近傍には、岩間の細い割れ目をくぐり抜けることで生まれ変わるとされる「針の耳」が所在するほか、西側からの登拝道の途中には北西方に遠望する西叡山を遥拝する「拝み岩」の露頭や風籠り(大風除け)の石祠などもあり、古代から続いてきた信仰の営みを伝えている。さらに、近年では、田染荘に育まれてきた農村景観の保全が注目される中で、特徴ある展望地点としても広く普及している点でも意義深い。