国指定文化財等
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・・・国宝、重要文化財
登録記念物
主情報
名称
:
朝日岩屋
ふりがな
:
あさひいわや
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解説表示▶
種別1
:
登録記念物(名勝地関係)
種別2
:
時代
:
年代
:
西暦
:
面積
:
2593.0 m
2
その他参考となるべき事項
:
登録番号
:
44-2-0009
登録年月日
:
2024.02.21(令和6.02.21)
追加年月日
:
登録基準
:
所在都道府県
:
大分県
所在地(市区町村)
:
大分県豊後高田市
保管施設の名称
:
所有者種別
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所有者名
:
管理団体・管理責任者名
:
解説文:
詳細解説
田染荘地域の間戸ン岩中腹から東を向く岩屋で、中世以来の水にまつわる信仰の名所。
関連情報
(情報の有無)
指定等後に行った措置
なし
添付ファイル
なし
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解説文
田染荘地域の間戸ン岩中腹から東を向く岩屋で、中世以来の水にまつわる信仰の名所。
詳細解説▶
詳細解説
朝日岩屋は、国東半島南西部の田染に所在し、田染真中と田染小崎の境に岩峰群を成す間戸ン岩の中腹に東を向く岩屋などから成る名勝地である。田染は、宇佐神宮の本御荘十八箇所のひとつとして平安時代後期に成立した「田染荘」の故地として知られる。古く朝日岩屋は、その岩峰背面西側にある夕日岩屋とともに、馬城山(現在の真木大堂)の末寺として建武4年(1337)の「六郷山本中末寺次第幷四至等注文案」(『永弘文書』)にも記される行場の一つであった。間戸の朝日岩とも称されてきた岩峰に広く抉られた朝日岩屋には、東麓の間戸地区に産出する田染石を用いて、現存するものはおそらく近代に築かれたであろう石造覆屋などがあり、石造覆屋に安置されている激しく摩耗した木彫仏は、江戸時代の初めに火災に見舞われた西叡山の高山寺から焼けながらにして飛んできた焼仏であるとも伝えられている。間戸ン岩の東麓には二宮八幡社や間戸寺跡、穴井戸観音など、特に江戸時代以降、水にまつわる観音信仰が民間に深く定着してきたことを窺わせる霊地がいくつか所在し、火砕流堆積物が分厚く台地状に堆積して河川も無く、水の確保に苦心してきた事情を窺わせる。間戸地区からの比高差20mほどのところに仰ぎ見て祀られた朝日岩屋は、長くそうした地域の願いを集め続けた名所として意義深い。