国指定文化財等
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・・・国宝、重要文化財
登録記念物
主情報
名称
:
落門の滝
ふりがな
:
らくもんのたき
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解説表示▶
種別1
:
登録記念物(名勝地関係)
種別2
:
時代
:
年代
:
西暦
:
面積
:
779.2 m
2
その他参考となるべき事項
:
登録番号
:
44-2-0010
登録年月日
:
2024.02.21(令和6.02.21)
追加年月日
:
登録基準
:
所在都道府県
:
大分県
所在地(市区町村)
:
大分県竹田市
保管施設の名称
:
所有者種別
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所有者名
:
管理団体・管理責任者名
:
解説文:
詳細解説
城原井路の末流の断崖に流下する人工の滝で、その名を広瀬淡窓の漢詩に由来する。
関連情報
(情報の有無)
指定等後に行った措置
なし
添付ファイル
なし
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解説文
城原井路の末流の断崖に流下する人工の滝で、その名を広瀬淡窓の漢詩に由来する。
詳細解説▶
詳細解説
落門の滝は、大分県南西部の竹田市街地の断崖に懸かる人工の瀑布である。その成り立ちは、岡藩主の中川久清(1615-1681)が、備前国岡山藩から熊沢蕃山(1619-1691)を招請して、その指導の下に寛文元年(1661)から同2年にかけて農業水利施設として開削した城原井路によるもので、稲葉川支流の久住川に取水し、その末流のひとつとして「滝の上」から落差約40mの崖下に広がっていた「下木」の水田に用水して、稲葉川に合流したものである。この瀑布は、会々の滝、雲井の滝、下木の滝、布引の滝、不動の滝など、さまざまに呼ばれて来たが、今日、広く「落門の滝」の名称が定着しており、その名は、広瀬淡窓(1782-1856)が、若い頃に初めて竹田に滞在したことを懐旧して詠んだ漢詩にある「斷崖泉落大夫門」(断崖の泉、落つる大夫の門)に由来すると言われている。崖下の水田は、大正13年(1924)10月に犬飼線(現・豊肥本線)の延伸に伴う豊後竹田駅の開業以降、鉄道用地、道路、宅地となって今は無いが、竹田出身の南画家・佐久間竹浦(1876-1925)が同年8月に描いた『落門の滝四季真景図』(六曲一隻の屏風絵)は、岡城城下町の風致景観の要を成してきた「落門の滝」の卓越した存在感を伝えている。今では武家屋敷風に改修された竹田駅舎の背後に切り立った崖地に懸かる瀑布の姿にかつての風光明媚を伝える。